クラシックカーに乗って葉巻農園とラム酒工場に行ってきました。 ビニャレスのバスが集まるところにバス会社、チケット売り場、観光案内やスーパーマーケットなど、なんでも揃っているのでそこに人が自然と集まります。
そこに行くと「ラムと葉巻を見たいかい?」と声をかけてくる男性がいました。
ツアー会社も催していましたが、スタンダードなコースだと、洞窟、壁画、ミラドール(眺めのいいところ)も全て込みで結構高かったのです。
自分たちのペースでのんびりしたかったこともあり、洞窟や壁画などは自転車でもアクセス可能な距離なので、ラム酒工場と葉巻農園だけにしてタクシーチャーターという形で行ってきました。20CUC。当時の価格では2400円くらいでした。
クラシックカーで走る気持ちよさといったら!ハバナとはまた違っています。この動画はビニャレスの街を走っている時に撮ったもの。
ビニャレスは広い自然の中を走ります。
ずっとのどかで、時々社会主義を感じさせる建築物があります。
葉巻農園に到着。工場だと思って向かったのですが、家族で小さく営んでいる葉巻農家でした。こういう小さい規模が好きです。
到着する少し前に電話をどこかにしていたのですが、きっとここの農家に電話していたのでしょう。
この中に案内されます。
ここで売ることが許されているのが興味深いです。
中に入ってみると、ガイドのおばちゃんが現れます(ピンクの人)。ドライバー「この人について行きなさい。外で待ってるから。」
おばちゃんには二人で3CUC、360円くらい出るときに支払いました。
壁にはキューバ建国の父ホセ・マルティンと有名なチェ・ゲバラが描かれています。
工場とはいえ、かなり手作業です。瓶の消毒もビャーッとお湯をかけるだけ。
ラムが一番の消毒になるかもしれないです。
熟成の済んだのラム樽。これはもう商品として出す予定があるのでここに並んでいます。
もう少し奥に暗室で眠らせている蔵があったのですが、そこを隙間から覗くとふわっと醤油やワイン、それからポルトで行ったポートワインの蔵の共通する匂いがしました。いい匂い。
ここのラム酒は小さなグアバを入れるそうです。機械で瓶にジャーっと入ったラムの中に手作業で一粒ずつ入れるという工程を勤務している女性がしておられました。一粒いただきましたが、これもラムに浸けられているようで、甘くて美味しかったです!
ラム酒は二種類あって、スイートとドライがありました。どちらにもグアバを入れるようで、ラムの味を飲み比べていないから、確かにスイートはジャマイカのラムに比べると甘い気もしましたが、ドライも甘かったw 味を知らないからですきっと。
瓶にラム酒を入れる機械。
ラベルも機械じゃなくて手作業。
ここのラム酒も買って、ちびりちびりと飲んでもいいなと思いました。ミニボトルでもあれば是非買いたかったのですが、ここにはあいにく大きな瓶しかありませんでした。
キューバ製品はアメリカに干されていたので、アメリカに持ち込んでも没収されていました。今後、国交が回復することでそのようなことは無くなるのではないかと思うのですが・・・
少し先にアメリカ行きを控えており、はっきりしなかったので、スタッフに聞いてみました。
ここのスタッフも状況がわからないから、なんとも言うことができない、と返答が返ってきて、買うことを諦めました。
没収されても良かったのですが、次にアメリカに渡るときの格安航空の重さ制限による超過料金も怖くて、飲みきれる自信もなく諦めることにしました。
少し飲めたからいいけれど。残念でした。
チャーターだったので、自分たちのペースでゆっくり見ることができたのは良かったです。
農園と工場、キューバの社会も垣間見ることができたし、いい経験でした。