社会主義だった国、ロシアやベトナム、ラオスなどには今でもレーニン像があったりポスターが貼られたりしているのを見かけます。
ロシアではすでに廃れたレーニン像を目にしましたが、ラオスの田舎ではスターリンまでキラキラと大事にポスターを貼られているところもありました。
現役の社会主義を謳うこの国にはチェ・ゲバラやカストロなど、ヒーローが他にもいるので、スターリン崇拝はそんなでもないかと思っていました。
実際そんなでもなかったわけですが・・・レーニンの像があるとの情報を得たので行ってみました。
街外れのフェリー乗り場からフェリーで向かうようです。そんな離れたところに??
外れを歩いていると、ガイドブックでよく見るおなじみのゲバラのペイントを発見しました。
フェリーはポンポン船でした。
乗る前に荷物チェックがありました。
みんなより多めに取られた感がありましたが、別にいいんです。大した額でもないし。
以前はフェアじゃないと少しムッとしていましたが、そんなことで怒っていたらエネルギーの無駄だと悟りました。
船は立ちしかありません。いいんです。対岸が見えていてすぐに着きます。
気持ちいい!!
対岸からやってきた同じ船とすれ違います。
着きました。オールドハバナが対岸に。都会ですね。
着いた先は工場がたくさんあって、労働者が住んでいる地区のようでした。こんなところに像があるのか・・・。
観光客どころか、人が歩いていません。地元民が乗るアメ車。
この日はちょうど日曜日でした。みんなお休みで、真昼間の暑い時間帯はお昼寝でもしているんでしょうか。
パン屋さんがありました。
とっても甘くて優しい美味しさでした。とっても甘いのも日本を出てから、かなりイケる口になりましたよ。住宅街をずーっと歩いて行く我々。本当にあるのか??半信半疑で歩いて、ここではないかと思う丘に近づいた時
人に聞くと
「あぁそうだけど?」。
そっけない反応でした。
こんなところに・・・???誰も来ていない証拠です。
それらしいものが見えてきました。
顔・・・・!
斬新です。顔だけが石壁に・・・
せっかくなので参加してみることにしました。
キューバでスキンヘッドをしてみたむしゅ。頭の光り方が尋常でない・・・笑。
中南米でのこういう丘、多くは貧困層が住んでいるために治安が悪く、旅行客が近寄ってはいけない地域だったりするのですが
キューバはそれがほとんどないように感じました。
他の国は貧富の差があまりにも酷いために治安の悪さが生まれるのでしょう。言葉は悪いけど、キューバはほとんどみんなお金を持っていない。
こういう風景を見たらまず危ないと思え、ということを中南米に来て刷り込まれてきたのですが、ここはのほほんとしていました。
眺めも良いです。向こうに見えるのがオールドハバナ。高層ビルがポツリポツリ。
いい景色。ずっと見ていたいけど、何せすごい暑さ・・・
来た港まで戻って帰ることにしました。見るもの見るもの時代モノです。
だけどネガティヴな感情を持てないのは、キューバの日差しのおかげでしょうか。
キューバに来て良かったのは、ものを持つこと・お金をかけるということだけが豊かさではない、ということを改めて知らされたと同時に
やっぱりものもお金をかけることも必要なのかなと学んだのでした。
世界がみんなキューバみたいだったら、それはそれで世界はうまく回るのかもしれないけれど、残念ながら
我々含め、ものを持つこと・お金をかけることが当たり前の世界になってしまっているからなぁ。
戻ると、オールドハバナの賑やかさと人の多さ、もちろん観光客もいて別世界にまた戻ってきたみたいでした。
ちょっと頭も冷やすついでにリフレスコス。美味しかったです。
レーニンの像のことをハバナに住む人にも聞いて見ればよかったのだけど、どれくらいのハバナの人が見に行ったことがあって、ここにあることを知っているのでしょう・・・
斬新なレーニン像を見るついでに、また違った静かなハバナの一面も見ることができたのでしたー。