パスポートを出してみました。
人生2冊目のパスポートはキズものです。キズものになるのを覚悟で今回の長旅で5年パスポートを作っていきました。
スタンプって面白いです。いろんな形があり、いろんな色があります。
そして押し方も様々です。控えめに押されたものや他国のスタンプの上に押されたもの、インクも薄かったり濃すぎてにじんだり色々です。
さらに、出国と入国に1回ずつ押してくれるものかと思えば、そうでない国もあります。
例えばEUのシェンゲン協定を結んでいる国は圏内に入るときと出るときにしかスタンプを押されません。
なんと!押し忘れられる場合もあったし、バルカン半島の旧ユーゴスラビアの間の移動では押すことが特に決まっていないのか、はっきりしない国境もありました。
とにかくこのパスポートはもう期限切れです。全部見てみます。
最初のページ。どこで貼られたかわからないバーコードシールが貼られています。表紙の青い丸いシールも然り。なんだったか全く思い出せません。
追記欄から本ページへ。
追記ページから押されています。
まずトルコで押され、グアテマラ、メキシコが続きました。ページの始まりからいきなり、旅の途中が出てきます。
追記欄に押してはダメだと書かれていないので、まぁ、いいんでしょう。
ここで注目すべきはグアテマラ。
グアテマラの出入国のハンコには国鳥であるケツァルがモチーフになっており、4隅にはゆるキャラが隠れています。
出国の方にはヴィクトル・ユーゴー・メリダ・ゴメス、入国の方にはラウル・アントニオ・アントンと名前らしきが書かれていますが、
審査官の名前でしょうか。
ちなみに違う列に並んでいたむしゅはハンコのインクの色も違えば書かれている名前も違いました。
グアテマラ、もっと出入国を繰り返してスタンプを集めたかったです。
注目したいのはルーマニアとマケドニア。別にページに余裕がないわけではないんです、たまたま開いたページがここだったから、と言う理由なんでしょうが、この押し方・・・!ルーマニアはEU入りを果たしていますが、シェンゲン協定にはまだ旅行当時、そして今(2016年5月)も協定圏内になっていないため、出入国にパスポート提示、検問はあります。14年をめどに進めていましたが、まだまだ時間がかかりそうです。
旧ユーゴスラビアだったマケドニアもEU入りを目指しているので、スタンプはフィンランドやポーランドと同じEUとお揃いのスタンプを作ってその日を待っています。
クロアチアは自らの国のことを”フルヴェツカ”と呼ぶのでEU星の中にHRと書かれています。
そして、ここでも注目せざるをえないのがマケドニア・・・!
印字が薄すぎて、数字がかすかに見える程度でした。
薄すぎて読めないため、そのあと行ったペルーがその上に「スペース見っけ♪」と言わんばかりに押してしまったのでした。
もはや、スタンプは押されていないも同然となってしまいました。
このページ、スタンプだらけです。先ほどから登場しているマケドニアですが、この国からロンドンに往復しているので、スタンプが全部で4つあります。(1つ消えましたがww)
ギリシャも実は幾つかあります。ギリシャの航空会社・エーゲ航空が安かったためよく使ったのです。
※この時の記事:
エーゲ航空でカイロからウィーンへ カイロからウィーンの途中にギリシャで乗り換えです。ギリシャがすでにEU・シェンゲン協定圏内なので、オーストリア・ウィーンに着く前に入国スタンプを押されます。
エーゲ航空でミラノからアンマンへ イタリア・ミラノからギリシャに飛びますが、ここはほとんど国内線と変わらぬ雰囲気です。なぜならシェンゲン協定圏内だからです。そして、いよいよヨルダンのアンマンに行くときに乗り換え地のギリシャで出国スタンプを押されます。
このページを入国の時でも出国の時でもよく写真を見てぷぷっと笑われる!なぜならスカーフをかぶっている写真とかぶっていない写真が並んでいるからです。
イランは観光客であっても女性はスカーフを巻いて行動する必要があります。写真を撮るときが初めてのスカーフ。イスラム教の女性みたいにうまく巻けず、イラン滞在時はずっと私は頭巾をかぶっているみたいでした。「ねぇ?どうしてかぶってんのさ?何してんのさ?」と突っ込まれるのです。
一応、相手が入国審査官なので、冗談で言っているのか、そうじゃないのかわからず戸惑い、いつも「これがイランの決まりなんです」
と答えるしかないです・・・ww
イランのビザがパスポートにあることで、アメリカは去年の年末からESTAでは行けなくなってしまったようです。我々は二度入国を経験しましたが、この時は言及されず。新しい法律ではビザを取得しなければならないそうです。難しい世の中です。
陸路のバスで国境越えの場合、審査官がバスの中に入ってきて、審査をし、スタンプを事務所で押すためにいったん回収する場合があります。
モルドバ入国の国境はそのやり方だったのですが、なぜか入国だけ別紙に押されて返ってきました。なのでパスポートには出国スタンプしかないありさまです。
アルメニアは几帳面な性格とみました。
入国は上側に少しパスポートにスタンプがかかるように押され、出国も同じく下側にパスポートにかかるように押してくれています。
逆に、
アメリカや
イングランド、
アイルランドは入国のみ審査があってスタンプを押されますが、出国は審査自体なく、勝手に出て行くので出国スタンプはありません。
した二つの丸い黒・赤がトルコのスタンプで、それ以外はヨルダンのスタンプです。デザインが気に入っています。おしゃれじゃないですか。我々はここからイスラエルに向かったので、ヨルダン入国1つ、出国2つのスタンプがあります。
イスラエルから帰ってきた時は、もう数日前に入国済みだから、ということでスタンプは押されませんでした。
真ん中のオレンジがウクライナスタンプ。グルジアでウクライナ行きのフェリーを3日も待って乗り込んだら、ビザのない日本人は乗せられないと言われた思い出があります。3日も待ってそんな終わり方なのかと思い、念のため大使館に連絡したら船に乗れました。
船の乗務員の勘違いで、ウクライナの情勢不安定によりビザが必要と変更になったと思っていたようなのでした。
今回は相手方のミスでしたが、実際こういうこともあるので情報収集はこまめにしておきたいものです。
上下逆さまになっていますが、下がイスラエルのスタンプです。これがあるとシリア・レバノン・イランには絶対に行けないそうです。
他にもこのスタンプがあることで支障がある国も幾つかあるそうです。
キズものになると先に言ったのは、イスラエルのスタンプやイランのビザの問題が理由でした。
なぜか最終到着地・日本の帰国スタンプがこんなところにあります。
キューバが意外にもピンク色のスタンプ。コロンビアは出入国以外のスタンプも押されました。空港税に関わるスタンプなんだとか。そんなのもパスポートに押しちゃいますか!
アイルランドはでっかいスタンプなのでビビりました。なんとページの半分!
スリランカは入国より事前に入国税とオンラインでの登録が必要です。入国審査時にシールを貼られました。
タイからスリランカに往復したので、タイのスタンプが4つあります。
ラオス、日本はいつの間にかビザ不要になっています。ラオスありがとうございます!
イタリアページ!キツキツにスタンプを押すところもあれば、こんなのびのびスタンプもあります。
インクが濃すぎて隣ページにうつる始末。インクがうつったページは空白の1ページってカウントしてくれない国も出てきそうです。注)国によって入国時にパスポートの空白ページが何ページ以上ないとダメ、と条件を付けている国もあります。
べトナムページ!ベトナムは入国から14日間はビザが免除されるとガイドブックには書かれています。ところが!ありがたいことに、入国時に16日間と書いてくれました。そのおかげで、飛行機のスケジュール変更にも対応できました。いや、逆にこの16日間じゃないと、マズかったです。ここもベトナムのスタンプが隣に綺麗にうつっています!まるまる綺麗なページはなくなってしまいました。
モロッコのスタンプはページを占領することで旅人の間ではちょっと有名です。スタンプのデカさ、押し方においてのびのび度世界一です。聞くところによると、出入国でだいたい2ページ使われるのが常だそうです。我々も例に漏れず、こんな感じ。右ページのスタンプの横の数字とアルファベットがモロッコ入国時に観光客一人一人に与えられる番号です。
これを宿の人は控えておく必要があるのですが、私の番号最後の一桁がうまく押されていない!
たぶん”4”なんですが、はっきりしなくて宿の人に「これ、何番?」と聞かれました。私にもわかりません!
そして、最後のページ、チュニジアページ。
チュニジアはアラブの春以降、不安定な情勢により警察を増員した関係で出国税が必要となりました。
出国する空港・港で切手を買ってそれを出国審査時に提出します。
私の用済みのパスポートは以上です!
これだけビザ頑張って作っておきながらアレですが、ブラジルへはビザ作る煩雑さに負け行くことを諦めたのでした。
ところが!2016年6月1日から9月18日まで期間限定で免除されることになりました。
以前もカザフスタンがビザ免除を一時的に免除しましたが、そのあと、期間限定せず免除が決まりました。
期間限定で試してみて、問題がなければ免除になる流れが多いということを聞いたことがあります。
この調子でブラジルとの距離も近くなればいいものですね!
まだ次の海外旅行の予定がないので新しいパスポートは作っていませんが、人生3冊目のパスポートはどんなものになるのでしょうか?!