モロッコと言えば、
ミントティー。あさごはんに飲まれるのもコーヒーではなく、多くはミントティー。
モロッコで飲まれるミントティーは日本の茶道並みに作法があり、モロッコ文化を語る上でかかせないということで教えてもらってきました。
モロッコの山間部、砂漠の周辺に多く住むベルベル人に調査開始。
調査をして気付いたのは、いれ方がみんなひとつの狂いもなく同じだということ。
その代わり、ハーブや茶葉の選び方は結構適当(笑
中国から輸入した緑茶を使うそうなんですが、「別に紅茶があったら紅茶を使うけど」
え!
ミントティーというくらいなので、ミントがマストかと思いきや「ハーブもミントがなかったら違うの入れるけど」
え!
しかし、これは懐の広さと言うべきですね!!
特に冬はミントが育たないので、代わりにオレガノ入りなんていうのも飲みました。不思議な味でした。
だけど、そんなのは一部で、本当はハーブもしっかりこだわっているお店も多くあるんですよー
そんなベルベル人のミントティー。作り方とハーブを紹介します。
まずは作り方ーー
だいたいこんな感じで出てきます。ポットの中には茶葉がたっぷり入っています。
角砂糖はでっかいです。日本の10個分以上はあるでしょうか。
最初はびっくりするくらい甘く感じたけれど、それでも甘いのに慣れてきます。というのも、煮出してあったり茶葉がこれでもか!というくらい入っているので、かなり渋いんです。なので、2個出てきたら2個入れてしまうのがいいです。
グラスに少し注いで・・・
戻します。この作業をもう一度繰り返します。ちなみにスプーンで混ぜて砂糖を溶かすようなことはしないので、この作業がハーブの味をしっかり出すのと、砂糖を溶かすためだと思われます。高いところから注ぐのが良いみたいです。グラスいっぱいに入れません。というのも3回に分けて飲むのがお作法。
神に感謝の挨拶を唱えていただきます。
小さな町に住む人々はどんなに話が盛り上がっていても、話の途中だとしても、お茶を口にするたびにこの挨拶を口に出して飲むようでした。
1回目はフレッシュな味ですが、2回目はだんだん苦みが増します。3回目は一番苦いですが、一番甘いです。
3回目が一番おいしいという人も多くいました。
これがベルベル流だと言っていましたが、果たしてベルベル人だけの飲み方かどうかまでは調査できていません。
緑茶を飲むということで親近感が湧き、ミントも比較的日本で手に入れやすいので帰国後にやってみようと思います。
そして、ハーブのことです。
冬はシバという(日本名:ニガヨモギ)ハーブを代わりに入れることも。
右側がシバ、左はミント。
ミントが爽やかなのに対し、
シバはフローラルな香りと独特の苦みがあります。
身体を温める作用があるので、冬にはいいですね。
あいにく、日本にはこのニガヨモギ、売られていないそうですね。残念。
結構香りが強いので、少しで十分みたいです。
ホルモン屋台に行った時に飲んだお茶は肉と相性のいいお茶でした。
何が入っているのか聞いてみると、セージとタイムだそうで。冬はシバも入れるよ、とのことでした。
ちなみに、今チュニスにいるんですが、チュニスで飲むミントティーは・・・
よく言うと雑味がなく、都会的な味。悪く言うと面白みがない味という感じ。
チュニスは一度目に煮出したお湯は捨てるそうなので、そうなるんですね。
うーん。奥が深いミントティー。また発見があったらアップします!!