エスファハーンの続き。
一人の男性が声をかけてきます。
彼の名はムハンマド。国語の先生をしていた方だそうです。近辺を案内してくれると言うので、ついていくことにしました。
まず、ムハンマド先生はモスクへと案内してくれます。
中に案内してくれて、ここを建てた建築家の話や、中の模様の意味などを解説してくれます。
建物内は撮影しませんでしたが、外に貼られたタイル、迷路みたいな模様は全てイスラム教に大切な人物の名が書かれているんだそう。
これがアッラー、預言者ムハンマド、ファティマなどなど・・・
仏教では仏像があり、それを拝みますが、イスラム教は偶像崇拝を禁じているのでこのような文字を拝むようです。
モスクを出ると、ムハンマド先生がすごい混雑になっているところに入っていきます。
それを遠目で呆然と見る我々・・・
何かを配っているようだけど、列があるようでない。配る人からのびる手がたくさん・・・
どうやってこの中に入り込めば良いんだろう・・・先生!!
すると、さすが親切なイラン人、粥のようなものが我々に回ってきます。
預言者ムハンマドの子孫にあたるフセインという聖者のお祝いが暦であるようで、その時に食べるものなんだそうです。
今日と明日だけ無料でさきほど見学したモスクから振る舞われたとのことでした。
いただきます!
ほうれん草のような味で、短いパスタのようなものから数種の豆、野菜など、いろんなものが入っていました。
美味しかったです!
案内は続きます。
煙突のように高いミナレットのあるモスク
それから、興味深かったのがこの呼び戸でした。
日本にも家によってはライオンのドアノッカーがありますね。(使ったことはないけれど)
この周辺で見たのは2種類ついているものでした。
形が違う。それは男女で使い分けるためなんだそうです。形が違うと音が違う。お客が男性か女性か、見る前から知ることが必要・・・
イスラム教では女性の髪は誘惑になるからということで髪を隠すため、スカーフを巻いています。
そのため、女性同士であれば、見られても構わないのです。
そういうわけで、男性客だと女性が扉を開けに来る場合、スカーフを巻かなくてはいけない、と認識できるんだそうですよ。
マーケット内にあった装飾
色の綺麗なスパイスを先生に案内され、先生とはお別れ。ありがとうございました!
先生は日本の硬貨を集めていると言うことでしたが、あいにく持っていなかったので、持ち合わせのトルコの硬貨をプレゼントしました。
そのあと、マスジェッド・ジャーメへ。ここはイラン最大のモスクでもあるそうで、
いろんな時代に付け足しを繰り返し、今は2万平方メートル以上の広さを持つんだそうです。
また別の日はアルメニア人居住区のジョルファ地区というところにも行きました。
アルメニア人はキリスト教を信仰する人々で、現在はここに約5000人の人々が暮らしています。
文字も違います。アルバニア語で書かれています。
アルメニアのことはイランの次に訪問したので、その時にまた書くことになると思います。詳しくはその時に・・・!
結局、エスファハーンで2回も会った、ユーリアたち。トラブゾンで、ヤズドで、計4回も偶然会ったことになります。
ユーリアはエスファハーンではママとも一緒でした。
そして、エスファハーンの観光は終了。次はタブリーズへ。タブリーズは我々のイランの旅、最後の街になります。