ミンスクからミール城へバスで行ってきました。ミールへは中央駅のとなりのバスターミナルからノヴォグルドク行きのバスに乗り、ミールで降ります。
チケット売り場で「ミール」(ルは舌巻き)といえば大丈夫。売り場のおばちゃんが乗り場と時間を教えてくれます。
値段は片道500円ちょっとでした。所要時間2時間半。
いくつかバス停にも止まりますが、近くのお客さんに聞いてもいいし、デッカい城が見えてくるから、それを確認して
降りることもできます。だから、うっかり乗り過ごすということは寝てさえいなければ大丈夫。
おおっ!ついに見えた!
ミール自体はとても小さな街で、人口3000人程度らしいです。
世界遺産でもあり、ベラルーシ人に愛されている城です。
50000ベラルーシルーブリ(約500円)のお札にもなっています。
ミール城博物館は入場料700円弱でした。ガイドブックと偉い値段の違いが・・・
ま、仕方ない!
中は当時の生活を知ることができる展示も興味深く、塔の中の狭い螺旋階段をのぼり探検することができ、入場してよかったです。
このお城は、15世紀後半くらいに建てられて、そのあとリトアニア公国のものとなったそうです。
ナポレオンが来て損傷があったものの復元、そのあと第二次大戦時にナチドイツ軍によって、ここはゲットーとなってしまいます。
そのあとまた、復元されて世界遺産となったようです。
しかし、ここの博物館の展示には第二次大戦時のことはほとんど説明がありませんでした。
見つけられなかっただけかな、本当は書いてあったのかもしれないけれど。
ヴィクトール・フランクルの「夜と霧」という本の表紙は忘れられない写真が載っています。
連行される罪のないユダヤ人これはワルシャワゲットー蜂起のあとの写真という説が有力なんですが、ミール城ゲットーの写真とも言われています。
どちらが正しいとはわからないまでも、その足跡を少しでも探れればいいなと思って
なので、ここまで来ました。
が、これに関する資料は一切なかったので、もう少し勉強してくれば良かったと後悔しています。
残念。
バスからひっそりとそれらしい碑が見えたような気がしました。
もっとミール城の周辺も歩き回れば良かったな・・・
いずれにしても、ユダヤ人であろうが、非ユダヤ人であろうが、ベラルーシという国はめちゃくちゃにされてしまった。
こんな美しい景色から想像もできない。
私はやっぱり何一つわかってない・・・。
と思いながらミールをあとにし、ミンスクへ戻ったのでした。