2010年 02月 03日
十七条憲法
昔のものは静かに、長い時間をかけて、心に深い感動が沁みこんでくる。
一に曰く、和をもって貴しとなし、さからうことなきを宗となす。人みな党あり、またさとれるもの少なし。(略)
・・・人みな心あり。心おのおの執るところあり。かれ是とすれば、われは非とする。われ是とすれば、かれは非とす。われはかならずしも聖にあらず。かれかならずしも愚にあらず。ともにこれ凡夫のみ。是非の理、たれかよく定むべけんや。(略)
・・・それ事はひとり断むべからず。かならず衆ともに論うべし。
十七条憲法より
聖徳太子のようなトップに立った人間が「かならずしも聖にあらず。」「ともにこれ凡夫のみ。」と言ったこと
人にはそれぞれいろんな考えを持った人間がいて、「論」ずることで事を進めなければいけないこと
戦後にやっと日本に民主主義が持ち込まれたものかと思っていたけど
1300年も前にこれを唱えた人が日本にいたこと
学校で習ったはずのこの文に今さらながら心を打たれてしまった。