ダージリンの高地から山をグネグネと下って、気温も変わってきました。
見えてくるのは平地に育つ”ローグロウン”と呼ばれる茶の畑。
そして空港に到着し、長いドライブで送ってくださったカンブーさんともお別れです。ありがとう!
空港ではまたおなじみのディレイ。もう2回目なので慣れましたが、やっぱりストレスです。
そして機内食。往路はベジと勝手に決められたので、今回はあえてのノンベジ食。
”ノンベジ”と呼ぶあたり、ベジタリアンが基本にある感じがします。
左上の茶色い丸いのは揚げパンみたいなのスイーツで、甘い汁ひたひたでとても美味しかった!
・・・が、きっとこれはベジ食にも出ているはずで、あんまりノンベジを選んだ意味がなかった気が・・・まぁいいですw
ニューデリー空港に到着。
迎えはお願いしても信じられないから、またタクシーで。道は覚えているので、なんかおかしいことがあったらこちらが何か言えばいいのです。
またあらかじめ、ゲストハウスにはドライバーから電話はしてもらいましたが。
空港タクシーの詐欺、私の知り合いはこの空港から1週間拉致されていたということは以前にも書きましたが、少し手口が見えてきました。
タクシーボックスでまず行き先を告げ、タクシーチケットを発行してもらいます。
そしてそのチケットをもらったら、その辺にたむろしているドライバーが車の並んでいる順に声をかけてきてくれるので、一番前に停まっている車に乗り込みます。
この声をかけるドライバーが本物か詐欺師かどうか、というところ。
ちゃんとボックスのすぐ近くにつけたタクシーなら本当に空港の中にあるタクシー(のはず)ですが、ちょっと離れたところに駐車しているドライバーにどさくさに紛れて声をかけられて、ついて行ったら、その人は詐欺師の可能性が高いのです。
高額なツアーの申し込みを車内で強要され、拒否するとそのまま車を走らせ旅行者が被害に遭うという手口ではないかと。
とは言え、私が2回目に空港から乗ったドライバーも軽四でタクシーらしさのかけらもなく、ドライバーと助手席に友達らしき男も乗っていてビクビクでした。もうインドの空港タクシーはごめんです!
何はともあれ、道をあらかた覚えていたので、ここ曲がったらいい、とか色々口出しできたのも功を奏して、1回目より安くたどり着くことができました。
よかった。
無事宿到着!
戻ってきたマヤのゲストハウス。
するとマヤ「ごめん、実はダブルブッキングしてしまっててさ。」
インドはトラブルしかない!笑
まさか!寝るところないんですか私ww
ゲストみんなが使うリビングルームのソファーをいい具合に設えてもらってそこで眠ることになりました・・・
その代わり宿代は浮きました。ラッキー!
全額浮いたのはもう一つミッションを課せられたからでした。
私が到着した後、私とダブルブッキングの方々が到着。ベラルーシからの夫婦でした。
チェックインの後、ベラルーシ夫婦とリビングに出てこられたので少し話をしていました。
彼ら、英語がほとんど話せないので私のほんの少しのロシア語で会話!インドでまさかのロシア語が役に立つとは!
こういうことって時々あって、もっと勉強しとけばよかったなーと思うことがあるのです。
しばらく後、マヤが私を呼びます。
「支払いをしてもらいたいんだけど、この人たちoneもわからないの。ちょっと、説明してくれないかな」
そしてしどろもどろのロシア語でミッションは終了したと思いきや、マヤ、またもや。
「晩御飯これから食べに行くみたいなんだけど、英語が話せないからとっても不安。一緒に行ってくれないかな」
私も一人だし、別にすることがないので引き受けることにしました。タブルブッキングのソファー寝とエスコートが宿代タダの代価でしたw
お店を聞いて、そこまで一緒に歩いていきます。
アンドレイとスヴェトラーナというこのご夫婦は旅行が趣味でよくしているんだそう。ベラルーシで旅行している人に会ったことがなかったからなんだかとても新鮮でした。アンドレイはプラスチック加工工場の幹部っぽい感じ、多分。奥さんのラーナは本屋さん勤務とのこと。
私が長旅から帰ってきて一番初めに読んだ本がノーベル賞も受賞したアレクシェーヴィチの「チェルノブイリの祈り」でした。この著者自身はウクライナの出身ですが、ベラルーシ大学を卒業しています。
この本を読んだことは言えたのですが、感想とかそういうロシア語の語学力がなく、話が続きませんでした。悔しい!
ベラルーシ人から見た(しかも若い人じゃなくて彼らのような世代の人からは特に)この本についてとか、そういうのすごく興味があったのになー。
そんな話をしつつ、彼らの好みのレストランに到着。レストランという呼び名にふさわしい感じで、この旅行きっての高級料理となりそうです。お金の心配もしつつ・・・
彼らは酒を。私はラッシー。
カレースパイシー!美味しかったけど、庶民のカレーとこういうところのカレーって全く別物のように感じます。結局私は彼らのようにはたくさん食べなかったこともあって、というか彼らはそのつもりだったのかもだけど、ご馳走になりました。
帰った後はインドに酒がないことを見越して空港で買い込んだというウイスキー2本とウォトカ1本を飲もうと部屋に誘われました。
結局奥さんのラーナはそんなに飲まず、アンドレイと私で全部空けたという・・・ww
そんなふらふらの状態で部屋を出ると、今度はマヤに呼ばれます。部屋に来てーと。
ダージリンに行く前に部屋に飾ってあった絵画のことを私は何か言っていたようでした。
あんまり覚えていないんだけど、多分アンリ・マティスみたいだね、みたいなことを言った気がします。色使いがパッと鮮やかで惹かれたのです。
マヤは宿を経営しつつ、絵も描いているんだそうです。マヤ一番の自信作である絵に私が何か言ったから嬉しかったんだそう。
私に絵を見る眼があるとかじゃなくて、本当に言ったのは偶然なんです・・・。
作品を次々と出しては説明をしてくれるのですがお酒がきいて頭がぼうっとして・・・ ごめんなさいマヤ!
そんなニューデリーに帰って来てからの夜でした。インドは放っておいてはくれない 笑。