ダージリンから自力で行ける農園は数カ所あります。ダージリンからだと、Happy Valley Tea Estateというところもあるのですが、時間の関係で行けず。
今回私はKurseong(クォーション、と聞こえる)まで出て2箇所の農園を自力で行ってきました。
お金をかければ、車をチャーターしていろんな農園に行くことができます。多くの人はそうでしょう。しかし!私は仕事で来ているわけでもないし、お金もないので、完全に無謀な冒険ですww
2箇所行ってきた最初の農園を今回紹介します。
* * *
ダージリンからシェアジープで1時間半、南に32キロ離れた場所にあるクォーションという街を目指します。
インドの地図、簡単に信じちゃ行けません!インド人が作る地図は嘘が書かれているし、インド人以外が作る地図は途中で道が消えたりしていて、とにかく曖昧です 笑。
ダージリンも行く前はどうしよう、と思っていましたが、行くとなんとかなるものです。
階段がたくさんのダージリン、上に下に道があるので、は確かに地図には書きにくい!
車が通る道がぐねぐねーっと走っていて、そのショートカットで家や店の間に階段がある感じ。
シェアジープも人がなんとなく集まっているところを通っていました。
クォーションまでのシェアジープ70ルピー。120円くらい。1時間半の道のりです。
踏切が閉まっていてこんな渋滞。クォーションで降りるなら、ここで降りて歩いた方が早いよ、と言われ降りて駅まで。
列車が来る気配なし。
クォーション駅に到着。
ここからクォーションのメインロードをずいっと降りて行くと農園が2つあります。
どんどん下っていきます。6キロの旅程。帰りは上り6キロかぁ。きついな・・・車見つかるといいけど・・・と思いながら。
まず1つ目はカッスルトン農園があるはずです。
見つけたのがここ。意外と近かったー!やったー!と思ったのですが、ここは紅茶とは無関係の事務所でした。残念。
名前がカッスルトンなだけ。
またしばらく歩いて3キロほど。ようやく到着。
私が行ったのが12月で、春のファストフラッシュ、夏のセカンドフラッシュ、秋のオータムナルの収穫を終え、また来る春に向けて休みやメンテナンスなど行う時期でした。
そんなわけで人がいない。
向かいにある事務所兼売店には人がいました。
すみませーん!ちょっと茶畑、見ていいですか??
いいですよ〜歩いて見ておいで〜。中の工場は閉まっているけどねー。
わかりましたー。
ってな感じで茶畑に行ってみます。
あるのはチベタンの旗・タルチョー。チベット人が多く働いているんですね。
下にあるのが彼らの家。一面に広がるのが茶畑。
季節外れの茶の花。
上に見えるのが加工する工場です。
いつでも茶を摘み取るという過酷な仕事をするのはマイノリティである人々なのです。
この写真はスリランカですが、スリランカも茶摘みをしているのは額に赤い印のある、ヒンドゥー教徒の女性達でした。
スリランカではヒンドゥー教はマイノリティーです。
それと同じように、インド・ダージリンでもここで働いているのはチベット仏教を信じる人々なのでした。
コーヒーも紅茶も、社会問題に向き合うと心が痛みます。だけど、知っておかなくてはならない事実でもあると。
売店に紅茶を売っていたので、先ほどお話しした女性のところに戻ります。
そして、セカンドのムスカテルを購入。
カッスルトン農園の紅茶は、私が初めて就職した時に何か楽しみをーと思い、コーヒーと紅茶はこだわろう!と決め
初めて飲んだ紅茶がカッスルトンでした。それまでリプトンや日東紅茶のティーバッグしか飲んだことのなかった私には衝撃的な美味しさでした。
そんな思い出の紅茶の農園にまで来たんだなぁ〜としみじみ。
そして次の農園まで!また歩きます!!つづくーー