映画「沈黙」を機に遠藤周作の沈黙を読み直します。
とてもいい小説だし、映画もとても良かったです。
この小説は江戸時代にキリスト教を信仰する人に対する弾圧について、長崎を舞台に書かれたものです。
長崎の弾圧があまりにも有名で、まさか自分の住む広島にキリシタンがいたなんて思いもしませんでした。
広島市西区のノートルダム清心中高校の近くにこの碑があったとむしゅが教えてくれました。
長崎同様、広島も原爆の被害で徹底的に焼き尽くされた街でもあるのに、規模が小さいながらこうやって記録が残っているということに驚いてしまいます。
韓国はキリスト教を信じる人が30パーセントもいると言われています。
広島にも日本に住む韓国人のためのハングルで書かれた教会の施設を見るため、信者の多さを感じてしまいます。
一方の日本はたった1パーセント。
この数字に友人の韓国人は驚いていましたが、この数字には江戸時代に行われた弾圧が大きく影響しているものと思われます。
この自由なき弾圧は許されるものではないですが、この江戸時代に現代の日本の基礎が築かれたのではないかと感じざるを得ません。
キリシタンが増えていればきっと、今の日本も違った日本があったのでしょう。