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お話会の準備しています!パリのこと

お話会の準備をしています!


長い旅の中で一番カルチャーショックだったのがアラブ諸国でした。アラブ人には会ったことがないわけではなかったけど、その国を見ること、地元の人と交流を持つことで、こんなにも想像を超える世界があったのか!そういう考えもあったのか!と思ったのが正直な感想でした。

我々の旅はISが国を樹立宣言した時期にちょうど始まりました。そういうこともあって、私の頭で平和を考えるとき、思いつくのはアラブの国々。
そして避けて通れないのがフランスのあり方でした。

フランス、エレガントなお国柄に反し、実は軍事費が世界3位なのです。この部分、エレガントではありません。
(アメリカ、中国がトップ2なのは想定内、日本も随分前からトップレベル、今は6位ですよ)


私がパリに行ったのは今年2月のことでした。

そこで見たものは、テレビでもよく見た「私はシャルリー」。街じゅうに溢れていました。

市役所も。
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建物の裏口にも。
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シャルリーエブド事件が起きた時、思い出したことはドイツで出会ったトルコやイラクからの労働者の話でした。

「9.11以来、街を歩いているだけで警察に職質されたり、住みにくくなったと感じるよ」

アメリカだけでなく、西欧諸国でも同様だったのです。

そういうこともあって、イスラム教徒への差別がますますひどくなることがとても心配でした。

しかし、パリで起きたことは私の心配とは反対のことでした。
Coexist=共存と書かれたポスター。月=イスラム教、星=ユダヤ教、十字架=キリスト教を意味します。
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ユダヤ教徒、イスラム教徒、そしてキリスト教徒が手を取り合ってデモ行進をしている風景をテレビで目にしました。

険悪な空気になるのかと思いきや、これは意外。これがフランスのあり方なんだ・・・。


この事件後のことは確かに感銘を受けました。しかし、どうもしっくりこないのです。シャルリーエブドの出版社の人が殺されたことは残酷極まりないことではあります、もちろん。

言論の自由は守られるべきだと、共和国広場前でのデモの時に男性が空に向けてペンを高く掲げていたそうです。
この写真はポンピドゥセンターという美術館にて。
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フランスの歴史はキリスト教の権威と戦い、自由を勝ち取ってきた。風刺画を描いてペンをとって戦ってきた歴史があるからこそ。
それはわかるけれど、シャルリーエブドが書いてきたことには決定的な違いがあります。

シャルリーエブドで描いた人々はイスラム教徒ではなかったということ。キリスト教の弾圧の中、風刺画を描いてきた人々は渦中の人々、当事者でした。
パリでイスラム教徒と共に生きているとは言っても、描いた人々自身はイスラム教徒、当事者ではないのです。外野では革命を起こせません。
イスラム教はもともと偶像崇拝を禁じている宗教である上に、侮辱的な絵を目にしたイスラム教徒はむしろ、傷ついたのではないでしょうか。

権力者に対しての抵抗でもなく、内部からの異論というわけでもなく、本当に私には侮辱としか捉えることができませんでした。


先月のテロにしても、パリだからこそ、フランスが強い国だからこそ、大きく取り上げられました。
同時に他国でもテロは起きたにもかかわらず、パリ以外の情報は上がってこない。

ドバイに住むシリア人はこう言っていたそうです。
「パリの大惨事に心を痛めます。心から同情しますが、私たちの国では日常茶飯事の出来事です。こんなに世界中が味方になってもらえることが本当に羨ましい。」

同日にテロが起き、テロリストを携帯のカメラで撮影し、フェイスブックに投稿さえしていた友人のレバノン人はこう言っていました。
「パリは私たちの希望だ。テロの大惨事が世界中に広まった。これが平和への何かのきっかけになってくれれば。」
レバノンだけにテロがあってもこんなに世界中が動くことはない、そういう思いからこのような思いを綴っていました。


なるべくお話会では、聞いたことだけを中立的な立場でお話したいと思っているので、こういう自分の思うことはお話しするつもりはありません。
なので、時々思ったことがあったらブログに書いていこうと思います!

by sahne-miz | 2015-12-02 23:45 | 支度する | Comments(0)

広島在住、旅好き人間です。訪問国は70以上。冒険求めて世界中どこまでも。世界の食探検「あかいはりねずみ」準備中です。


by sahne-miz
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