インデペンデントカフェという、美味しいコーヒーを提供し、新しいウィーンのコーヒー文化を作っていこう!とポリシーを同じくするコミュニティーのカフェのメンバーである
バリスタリーというお店。
ここだけやたら街のはずれにありました。地図を見て探しながらようやくたどり着いたこのお店。
見つけにくいこともあるし、こんな街外れ。外観は「ここ、本当に(お店)やってるの?!」という雰囲気。お客さん、来るのかな・・・。
開いていました。お客さん来るの?!というそんな心配は全く必要なかったんです。次から次へとお客さんがやってくる。だけど、ほどよく静けさが保たれています。
そういうわけでこういう立地に店を持っているわけですね!
インテリアも可愛いです。
バリスタのクリスティアン。彼は博士号を持つ、異例(?)のバリスタです。
絶対私に会ったことがあると言い張るのですが、私は彼のことを知りません。きっと他のカフェ巡り中に見かけたんではなかろうか。
このお店、私が訪れた時がちょうど最終日で、新しい店舗を構えるそうです。場所はこの時まだ未定でした。
クリスティアンがコーヒーを焙煎し、コーヒーを淹れます。奥さんがケーキを焼きます。この日はチーズケーキ。
コーヒー探求をしていない時から思っていたけれど、前からチーズケーキとコーヒーの組み合わせは最強。
彼の哲学であろう言葉がお店に飾られていました。
「コーヒーを提供する場所はどこでも恵、友情と優しさがある。」
コーヒー豆もいろんなところから農場からなるべく直接取り寄せ、ブレンドしない、いわゆるサードウェーブってやつでしょうか。それぞれの味わいなども丁寧に書かれ、まるでワインの飲み比べのような感じです。よく考えてみると、コーヒーもいろんなところで採れているのに、コーヒーのソムリエみたいなのがなかったことが逆に不思議になってきました。
クリスティアンが自分で研究しながらじっくり焙煎したコーヒーはこんな感じで売られています。できるだけいいものを安く提供する信念があるので、ラベルを作ったりさえもしません。全部手書き。
もうやり方は博士そのもの。カフェは奥さんのおかげでかわいらしいけど(失礼かな・・・)ラボラトリーみたいな印象もあり。さすがドクターです。
コーヒー豆のファクトリー(大量生産)のものとそうでない農場から買い付けたものを見せてくれました。
上のお皿の大量生産品は機械で全ての工程を行うので、傷んだ豆もゴロゴロしています。それに対し、下のお皿は手積みで全部人の手によって作られたものなので豆が綺麗。
「実はさ、この傷んだ豆は二等品なんかじゃないんだよ。けっこう上等品として出回っている。このことを知った時はショックだったよ。」
えーそうなの?!私もショックでした。
クリスティアンは移転やらで忙しいので別の信頼されているバリスタのところにコーヒーについてもっと知るべく学びに行きました。それは
世界新聞で書かせてもらいました!つづきは世界新聞にて・・・。