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ドイツとオーストリアの違いってなんだろう?

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オーストリアに滞在して、同じ言語を話すドイツのドイツ語とけっこう違いがあることに気づきました。

オーストリアもゲルマン民族ですが、違った歴史をたどり、違った文化があるので、違った言葉が出てくるのは当然のことかもしれないですが、言葉とキャラクターについて気づいたことを書きます!

(※この違いを考えるシリーズ、以前は東西ドイツについて考えました。→こちら

まずオーストリアのドイツ語は挨拶から違います。ドイツ語学習で一番初めに習う言葉は”こんにちは”
「グーテン・ターク」

オーストリアでは一応通じるけど、誰もこの言い方をしません。
オーストリアでは「グリュース・ゴット」と言います。

この違いはオーストリア人によると、宗教の違いから来ているようです。オーストリアはカトリックを信じる人が多く、ドイツではプロテスタントが多いと言われています。そのため、挨拶の中に”ゴット=神様”というのが入っているんじゃないかな、と。

ドイツはプロテスタントが多いとは言うものの、ケルン大聖堂だって、ドレスデンの聖母教会だってカトリックの教会です。なんだか難しいです。

使う単語も微妙に違っています。

例えばフォームドミルク入りのエスプレッソ。これは日本ではカプチーノと呼ばれます。

ドイツでもほとんどのお店はカプチーノという名前で売られているのですが、オーストリアではメランジェという名前でメニューに書かれていることがあります。

Melangeと書きますが、これ、普通にドイツ語のルールに従って読むと”メランと読むんですよね。しかし”メランジェ
フランス語やドイツ語をかじったことがある人ならば感じるかと思いますが、”ジェ”という発音がどうもドイツ語らしくないし、フランス語っぽいのです。
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似たもので、階を指す言葉。ドイツではStock(シュトゥック)という単語を使いますが、オーストリアではEtage(エタージェと言います。
これも同じで、初めてオーストリアに行った時に”エターと読んで爆笑されました・・・w


そして、キャラについて。
まずはドイツ。

ドイツで友人と一緒に料理をすることになり、本を見ながら作りました。本どおりにきっちり進め、”塩・胡椒少々”と書かれているのに、私が塩の前に胡椒を入れた瞬間、「ちょっとーー!塩→胡椒って書いてあるでしょ??!!」と怒られました。

アメリカ在住経験のあるドイツ人が久しぶりにドイツに帰ってきて、ブティックショップを訪れた時のこと。
「で、何をお探し???」と言われかなり凹んだそうです。ふらりとお店に入って服を見ることもできないのか、と。
ニューヨークでは歩いているだけで、知らない人にも「その服似合ってるねー!」とか言われるような雰囲気なのに。

そういうとこ、ドイツの嫌いなところ!!と話しておりました。

そういうわけで、融通が利かない、とか合理主義が行き過ぎている、とか言われることもあるみたいですが、いい意味でも悪い意味でも、きちんとよく働く!と言えると思います。

オーストリアはドイツでのそんな経験を経て行ったのですが、よく働く人々という印象はあるのですが、そんな雰囲気は感じられず!
とにかく、おおらかです。服屋さんに入っても、出る時にむしろ「こちらこそ、来てくれてありがとう」なんて言ってくれる人もいるくらいです。
食事に2時間?うん、休みの日なら普通だねーと、日本人からすると貴族っ気も感じられます。私もオーストリア滞在中は休み時間は長めに、のんびり過ごすことが多かったように思います。

それもオーストリア・ハンガリー帝国の名残ではないかとの意見もありました。農業はハンガリーに任せ、工業はチェコに任せ、オーストリアは音楽や芸術などに力を注いでいた背景がある、と。その考察はなかなか面白いです。


アントワネットはフランス国王に嫁ぎましたがハプスブルク家の娘で、クロワッサンをもたらしたのも彼女ではないかと言われています。
クロワッサンのモデルになったのではないかと言われるホーンヒェン。小さな角パンという意味です。
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先ほどにあげた”ジュ”とか”ジェ”という発音もこういうところからのフランスとの繋がりのためかもしれません!



ドイツに勤勉さがあるのは、ドイツがドイツという国を自分の力で建てたからだということが言えます。

ドイツの前身であるドイツ帝国ができるまでは、小さな王国や公国などがあり、それがひとつになって”ドイツ”帝国になりました。
これはドイツのことを呼ぶ呼び方にもみられます。

たとえば、日本だったら英語でジャパン、ドイツ語でヤーパン、スペルは同じです。フランス語になるとジャポンになり、ロシア語だとヤポーニア、アラビア語だとヤバニーみたいに類似点を見出せます。

オーストリアだと、どこの国でもオーストリア、のような言葉で読んでいます。

そしてドイツ。

北欧系はフィスカとかティスク、ドイツより西のフランス語、スペイン語になるとアレマーニャ、東だとスロバキア語ではネメスコ、だいたいの東欧系はこんな感じで読んでいますが、ラトビア語ではヴァーティア、エストニア語だとサクサマー、実に様々です。

ゲルマンを意味する英語のジャーマニー、ロシア語ではゲルマーニアと呼ぶにもあるにはありますが、ヨーロッパは呼び方が本当にいろいろです。
これらが全部ドイツを意味していると思うと、なんだか面白いですよね!ドイツは新しい国だということとともに、それだけ他国にも昔から影響が強く言い方が様々なのかなと思いました。


ドイツ人もオーストリア人もコーヒーは大好きですが、一つ大きな違いを挙げるとすれば。

それはトルココーヒーを飲むか飲まないか、ということ。

若い人のほとんどがスターバックス文化で生きているので、ほとんどがエスプレッソを飲むのですが、年配者でこれは著明です。

オーストリア人、特に年配者はトルココーヒーを飲んでいます。ドイツ人はほとんど飲んでいない気がします・・・。こういった類ならほとんどがエスプレッソを飲んでいる気が。


それはオーストリアがトルコ文化の影響を受けているからではないでしょうか。モーツァルトも「トルコ行進曲」を書いているくらいですし、ウィーンのカフェ文化はトルコ人からのコーヒー豆に始まったと言われています。


これからもドイツ・オーストリアの違いについて発見しては背景を調べていきたいと思います!



by sahne-miz | 2015-06-22 11:45 | しゃべる

カフェと朝ごはん、音楽を求めて17ヶ月・58カ国を旅行しました。Facebookページ「みんなのあさごはん!」やってます。もうすぐ訪問国70カ国!


by sahne-miz
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