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イランビザ取得のこと・そのつづき inバトゥミ

トラブゾンで失敗したイランのビザ取得

今回はそのつづきで、めでたく取得できた時の話です。


私はこの経験を通じて、いかに実生活でも話を盛って、嘘をついて、人に喋っているのか、体感したのでした。

それが良い悪いは置いといて。もう、それが私なのです。多かれ少なかれ、人間はそんなふうに生きているのですから・・・


トラブゾンの傷が癒えぬまま、グルジアのバトゥミという街でも即日ビザ発行できる領事館があるとの情報を聞きつけ

やってきました。
イランビザ取得のこと・そのつづき inバトゥミ_c0206311_02001821.jpg
トラブゾンは60ユーロですが、バトゥミは40ユーロとのこと。申請者が少ない上に、安い!やった!


開館は10時から。トラブゾンと同じく9時から張り切っていった我々はいきなり空振りでした。

出直して行くと、その中には幾多のイランの写真やホメイニー師の写真と並んで、富士山の写真があるではありませんか。

これは期待できます。

男性が出てきて、話します。

「イランのビザの申請にやってきました」

「申し訳ないのだが、テヘランのコンスルから連絡がないんだ。今はネガティヴなのでビザ発行はできない。

来週出直してほしい。」

とのこと。ちゃんとこうやって発行できない理由を説明してくれました。

トラブゾンでは一人ギャンギャン怒った私でしたが、それならおとなしく待てますよ。



出直しになってしまったので、我々はバトゥミを離れ、他の町へ観光に出ていました。

月曜には帰れず、翌日の火曜日に二度目の訪問。

その日も朝10時ぴったりに到着した我々。


先日対応してくれた男性がにっこりと笑って対応してくれます。

「昨日はどうしたのかい?来なかったね、答えはポジティヴ!さあ、パスポートを提出して、午後2時に来てください」

「あの、申請用紙を記入していないのですが」

「それも午後にね!」


というわけで、午後2時に三度目の領事館へ。

すると、今度はその男性ではなく、別の男性が対応してくれます。

「申し訳ないが、15日後になってしまう。ここだと時間がかかってしまうけれど、空港だとちゃんと取れるから。

そうでもなければ、15日後にここに来て。」

「ちょっと待ってください、5日前と午前中に対応してくれたジェントルマンは今日の午後に発行できるとおっしゃっていました!

それがどうしてこうなってしまうのですか?」

「ノー、できないんだ・・・ここで取るなら15日後に・・・」


「我々は既に2週間も待っているんです!!」  
(実は7日しか待っていない・・・なぜか、この時は2週間待っている気分だった、嘘をつく気はサラサラなく・・・)


「それならば、ここから飛行機で行けばいいじゃないか」

「ここからバスで行きたいのです。だからこの領事館までやってきました。」

「15日後しか道がないと言うなら・・・イランが大好きで、イランに是非行ってみたく、行くことを楽しみにしていたのですが
もう我々はあきらめるしかありません」
(これは事実。)

泣きそうになりながら男性に言うと

「そうだ、君たちの言うようにイランはいい国なのだ、そういうなら、簡単にあきらめないでくれ!

ちょっと電話してみるから」

と、どこかに何件かに電話してくれているようでした。


電話を切ったあと、我々に男性は言います。

「発行はできることになった。ただし、一人60ユーロ。今日4時に発行だ。すぐに申請用紙を書いてくれ。」

なぜか値上がりしていましたが、それでもトラブゾンと同じ値段だったことと、1時間半後に発行ということで

二つ返事で承諾し、120ユーロ払い、申請用紙に急いで記入します。


噂どおり、自分の名前の下に父親の名前を記入する欄がありました。

それを新鮮と思う余裕さえなく、どんどん書き込んでいきます。

職業:理学療法士。
(元、ですけどww)

「君はドクターなのか。」

むしゅ:「そうです、彼女はドクターです!!」
(嘘・・・これもむしゅは嘘をつくつもりはなかったと思う。ただただ必死で・・・)


イランに使う金額の欄:

いつもお金の換算とか人口を英語表記にする場合、いつも計算を誤るのですが、ここでも大失態!!

100万くらいって書けばいいよね・・・

「ミリオン・JPエン」ではなく、ドル換算せずに「ミリオン・USダラー」

と書いてしまいました。
(この時点では全く気付いていない我々ww)


4時まで上の空で領事館近くをふらふらしていました。


なにせ、午前と午後の対応が違っている領事館ですから、今日の4時に行ってもできていない可能性も否定できません。

そうこう考えているうち、ミリオネアと記載した誤りにも気付いてしまった・・・・どうしよう!! ドキドキ・・・


「一億持ってんなら飛行機で行けよ」

「一億持っている雇われの身ってこの日本人、どんだけ金持ちなんだよ」


ツッコミどころ満載な申請書を書いたことを今更後悔し始める我々。

一時間半が非常に長く感じました。


4時過ぎに、そっと領事館の戸を開くと

また別の男性が日本のパスポートを持ってやってきます。

大きな声で名前が呼ばれ、見事ビザを取得したのでした!! やった!!
イランビザ取得のこと・そのつづき inバトゥミ_c0206311_01593823.jpg
めでたし、めでたし。

・・・なのか?実際イランに行ってみないと、ふたを開けてみないとわかりません。

また新たな問題が勃発する予感です。

イランまでの道のりを調べていると、入国が結構面倒なルートを選んでしまっているようなのです。

来月のイラン渡航はどうなることやら・・・。とにかく、行ってきます!


by sahne-miz | 2014-11-23 03:13 | 笑う

広島在住、旅好き人間です。訪問国は70以上。冒険求めて世界中どこまでも。世界の食探検「あかいはりねずみ」オープンしました。


by sahne-miz
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